マレーシアの基本情報

ここでは、マレーシア現地の基本情報として、
1. 通貨
2. 電子マネー
3. 電源
4. 携帯電話/インターネット
について、ご紹介します。


1. 通貨

Photo by Miss Izs (Flickr)


マレーシアの通貨は「マレーシア・リンギット Malaysia Ringgit」です。

1リンギット以下の単位は、「セン Sen」で、1リンギット = 100センです。

「リンギット」の発音ですが、現地の人は「ト」を発音せず、「リンギッ」と言っています。


現地では、マレーシア・リンギットは 'RM' と略称されています。

(例)RM6.50 = 6リンギット 50セン

●紙幣と硬貨の種類



・紙幣
Photo by Michael Coghlan (Flickr)

 100リンギット紙幣(約2,500円で、ATM や両替の際にたまに見る最高額紙幣です)
 50リンギット紙幣(約1,250円で、高額紙幣ではこれがよく使われます)
 20リンギット紙幣(約500円で、最近出回り始めました)
 10リンギット紙幣(約250円で、外食などで最も使いやすい紙幣です)
 5リンギット紙幣(約125円で、屋台などでの外食で使いやすい紙幣です)
 1リンギット紙幣(約25円で、細かい支払いにおいて使い勝手がよく、お釣りでよく目にします)

・硬貨


 50セン硬貨(約12円)
 20セン硬貨(約5円)
 10セン硬貨(約2円)
 5セン硬貨(約1円)
(1セン硬貨や2セン硬貨はありません。買い物などで、端数の1-4センは切り捨て・6-9センは切り上げです)

☆為替レートは、2020年6月現在のものです。


●両替


1) 銀行・両替所


(1) 日本で両替


日本の一部銀行や両替所でもリンギットの取り扱いがあり、出発前に両替することもできます。


ただし、日本の銀行や両替所での両替は

・為替レートがマレーシア現地に比べると良くない
・リンギット → 日本円へ戻すことができない
という点がネックになります。

(2) マレーシアで両替



空港や市内のショッピングモールには両替所があります。

為替レートは日本で両替するよりも良いです。

両替したときにもらえるレシートは、リンギットから日本円に戻すときに必要になるので捨てずに保管してください。


2) ATM (クレジットカードのキャッシング)


Visa や Master の表記がある ATM からクレジットカードのキャッシングにて、リンギット現金を引き出すことができます。


為替レートは両替所よりも良いです。


日本語対応の ATM も一部にはありますが、たいていは英語の画面です。


使い方は、クレジットカードを ATM に入れて、クレジットカードの暗証番号 PIN を入力し、クレジットカードからの引き出し Withdrawal を選択して、必要な金額を指定します。

キャッシングですので、帰国後に早めに返済すると金利の支払いが安く済みます。



2. 電子マネー


マレーシア現地で広く使われいる電子マネー IC カードが「タッチン ゴー Touch 'n Go」です。

・Touch 'n Go(英語サイト)
https://www.touchngo.com.my

鉄道 (LRT、KL モノレールや KTM) や路線バス、コンビニエンスストアでの支払いなどに使うことができます。


LRT や KL モノレールの駅の窓口などで、10.00リンギット(RM10.00 = 約264円)で購入できます。



コンビニエンスストア、LRT や KL モノレールの駅の窓口でトップアップ Top-Up(日本で言う「チャージ」です。リロード Reload とも言います)できます。


上の写真のような駅などにある機械でトップアップすると0.50リンギット(RM0.50 = 約13円)の手数料がかかりません。

トップアップは、10リンギット・20リンギット・30リンギット・50リンギット・100リンギット・200リンギット・500リンギット単位となります。

3. 電源


マレーシアの電源プラグは、ピンが3本のBFタイプ(ブリテッシュ フラット, British Flat)と言われるものがほとんどです。
(上の写真で、いちばん右のタイプです)

最近のホテルの電源コンセントは、上の写真の左端と右から2番目のような、主要な形の電源プラグが差し込めるものが付いていることもあります。


電圧は220ボルトと、日本の100ボルトよりもずいぶん高いです。

高電圧のため、コンセントにはスイッチが付いています。
安全のため、電源プラグの抜き差しは、このスイッチが切れていることを確認してからにします。

周波数は東日本と同じ50ヘルツです。


日本から持参した100ボルト専用の電気製品をマレーシアで使う場合は、

・変換プラグ
・変圧器
が必要となります。


  


4. 携帯電話/インターネット



携帯電話(スマートフォン)は、マレーシア現地でも利用できます。

1) ローミング


日本で利用している携帯電話は、そのまま海外で利用することができます。

(スマートフォンのローミング設定を「利用する」にしておく必要があります)

ローミングは、電話にしろ、インターネットにしろ、高額です。

そこで、レンタル Wi-Fi の利用やマレーシアの SIM カードを買うことをオススメします。

2) レンタル Wi-Fi


インターネットを短期間のマレーシア滞在で利用するのであれば、すぐにインターネットへ接続できて便利なレンタル Wi-Fi が良いです。


1) イモトの Wi-Fi

https://www.imotonowifi.jp

2) グローバル Wi-Fi

https://townwifi.com

ただし、1ヶ月以上の長期間の滞在となると、レンタル Wi-Fi の料金がかなり高額になってきます。

そこで、次の項目に記載している SIM カード(SIM カード)をマレーシアで購入するのがオススメです。

3) SIM カード(シムカード)をマレーシアで購入する


1週間以上の滞在であれば、プリペイドの SIM カードを購入すると安上がりです。


マレーシアの プリペイド SIM カードを利用するには、SIM フリーのスマートフォンが必要になります。

SIM ロックがかかっている場合は、出発前に SIM ロックを解除する必要があります。
(機種によっては SIM ロックを解除できない場合があります)

マレーシアの主要な携帯電話会社3社とプランをご紹介します。


いずれの携帯電話会社も、クアラルンプール国際空港の到着口で、トラベラー SIM やスターターパックを購入することができます。


SIM カード購入の際には、パスポートの提示が必要です。

初期設定については、携帯電話会社の窓口でやってもらえます。

(1) ディジ Digi

https://www.digi.com.my (英語サイト)

ディジはトラベラー SIM (Digi Traveller SIM) を出していて、2種類あります。

https://www.digi.com.my/shop/prepaid-plans/travel-sim-card (英語サイト)

それぞれの主要な特徴は、

・40リンギット (RM40 = 約1,054円)

 15日間有効
 高速インターネット: 10ギガバイト (10GB)
 マレーシア国内無料通話: 30分
 日本を含む6ヵ国への無料通話: 30分

・20リンギット (RM20 = 約527円) ← この種類は売り切れのことがあります

 7日間有効
 高速インターネット: 2ギガバイト (2GB)
 マレーシア国内無料通話: 10分
 日本を含む6ヵ国への無料通話: 10分

となっています。


トップアップすることにより、有効期間を延長することができます。


(2) セルコム Celcom (エクスパックス XPAX)

https://www.celcom.com.my/personal/prepaid (英語サイト)
スターターパックは、10リンギット (RM10 = 約264円) で販売されています。


月額プランとしては、


・30日 79リンギット (RM79 = 約2,082円)

 高速インターネット: 15ギガバイト (15GB)

・30日 50リンギット (RM50 = 約1,318円)
 高速インターネット: 10ギガバイト (10GB)

・30日 30リンギット (RM30 = 約791円)

 高速インターネット: 5ギガバイト (5GB)

があります。

(3) マキシス Maxis (ホットリンク Hotlink)

https://www.hotlink.com.my/en/ (英語サイト)

スターターパックは、10リンギット (RM10
 = 約264円) で販売されています。

月額プランとしては、


・1ヶ月 45リンギット (RM45 = 約1,186円)

 高速インターネット: 容量無制限 (速度 6Mbps)
 マレーシア国内無料通話: 無制限

・1ヶ月 35リンギット (RM35 = 約922円)

 高速インターネット: 容量無制限 (速度 3Mbps)
 マレーシア国内無料通話: 無制限

があります。


●プリペイド SIM へのトップアップ

プリペイド SIM のプランでは、残高を必要に応じて追加する必要があります。

日本の交通系 IC カード、プリペイドカードや電子マネーでは、残高の追加を「チャージ」と言われていますが、マレーシアでは残高追加のことを「トップアップ Top-Up」(リロード Reload と言うこともあります)と言います。

最も手軽なのが、コンビニエンスストアでのトップアップです。

コンビニエンスストアのレジで、携帯電話会社とトップアップしたい金額を伝えると、レシートがもらえます。


このレシートには、シリアル番号 Serial Number が記載されています。

このシリアル番号をスマートフォンに入力すると、トップアップ完了です。